一度は試してほしい世界のビール

一度は試してほしい世界のビール
 世界にいろんなビールがあるのはわかったけれど、一体どんなビールを飲んでいいのかわからないという方のために、私のお気に入りのビールをご紹介したいと思います。地ビールレンストランを開業する前に、世界のビールを100種類以上飲んでみました。全部覚えているわけではないですし、私が飲んだビールにも偏りがあるので、本当にいいビールかどうかわかりませんが、私高宮が個人的に気にいっており、一度是非試して欲しいビールをご紹介致します。今回はあえてピルスナー系は除いて、色も香りも大手のビールと違うビールを中心に。

 まずギネス。イギリスのダブリン生まれのスタウトは有名なので、飲まれた方も多いと思いますが、そのこく、味わい、やはり素晴らしいビールだと思います。比較的多くのお店においてあるため、私も今でも良く飲みます。一度私もダブリンで出来立てのギネスを飲んでみたいと思っています。

 次にベルギーのヒューガルデン(ホワイト)。小麦を使い、色は少し白く濁っています。苦みは少なく、フルーティーな香りがするこのビールは、食通の方におすすめしたいビールです。繊細な味はお料理の味も引き立てる事と思います。一度お酒の量販店でこのビールが大幅にディスカウントされて売られており、買い占めた覚えがあります。お店の人に聞くと売れないとの事。世界でも大変評価の高いビールなのにまだ知られていないんだなと残念に思った覚えがあります。

 最後にもう1本ベルギービールを。セバスチャンのグランクリュ。もともと修道院で作っていたビールでアルコール度数も8%と高いビールです。味も香りも濃いタイプで、喉ごしで味わうよりはじっくりビールそのものを楽しんで頂くビールです。瓶も可愛いので、ちょっとしたパーティーとかに利用されると喜ばれると思います。

 今日ご紹介したビールはある程度評判の安定したビールで、市販のビールとは味も香りも違うため、是非一度お試し下さい。そして旅行された時にはそこの土地のビールを飲まれる事をおすすめします。その土地のビールは、その土地の気候やお料理にあったビールです。同じビールでも生まれた土地で味わうと、その味は格別です。そのビールの歴史や特徴を知ると味わいも広がります。どこに行ってもいつものビールでは、面白くないと思いませんか。
自己紹介
兵庫県城崎温泉で温泉旅館「山本屋」と地ビールレストラン「グビガブ」を経営している高宮と申します。地ビールを作る立場の人間がビールについて考えている事をまとめてみました。ビールを作るのは奥深く面白い仕事です。また世界には驚く程多くの種類のビールがあり、味わいも様々です。国によってビールのスタイル、楽しみ方も違います。自分でビールの仕事をするまでは、こんなに面白い世界だとは思いませんでした。飲んで研究すればするほど広がるビールの世界を、ひとりでも多くの人に知ってもらいたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。